「アベガ―」と連呼する人々は、有事に匹敵する国難にもかかわらず、相変わらず「政権打倒のための創り上げられた批判」を繰り返している。このような国益=「最大多数の最大幸福」を損なう行為が国を滅ぼしかねないことは、4月9日公開の「日本を蝕む『ネバーエンディング・クレーマー』の生態とその対策」で述べたとおりである。
もちろん、政府・官僚・役人に対する批判をすべきではないということではない。むしろそれらの腐敗しやすい組織は国民がしっかり監視すべきであるし、私もこれまでかなりの数の批判的記事を書いてきた。
しかし、有事の現在は、JFK(ケネディ米大統領)の名言にあるように、「国があなたのために何ができるかを問わないでほしい。国のためにあなたが何ができるかを問うてほしい。」という言葉を思い起こすべきべきだ。
そもそも、日本のような民主国家においては「主権在民」のはずである。主君(主権者)たる国民が、臣下である政府に「あれをやってくれ」、「これをやってくれ」とばかり言うのは少々情けない気がする。
また、日本は民主社会であるから、反対派の活動も自由に行うこともできるが、どのような民主的政権も国民の多数派の信託を受けて成立している。つまり、国民の大多数が現政権に政治を<委任>しているのであるから、それを尊重すべきだ。
個人的には、この国難の時期に「悪夢の民主党政権」でなかっただけでも素晴らしいことだと思う。
一般的に日本では様々な議論が足りないが、議論することといがみ合うことは根本的に違う。日本人同士で敵対するよりも、ウイルスだけではない海外から迫りくる脅威に一致団結して対抗すべきではないだろうか?
その重要性を教えてくれるのが、なかなか解消しないマスク不足の真犯人である。