4月11日 アフリカ非核兵器地帯条約が署名される(1996年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

1996年のこの日、アフリカ非核兵器地帯条約が署名されました。この条約はかつて南アフリカの核兵器開発研究所が置かれたプレトリア郊外の地名から「ペリンダバ条約」とも呼ばれています。

ペリンダバ原子力研究センター。1970年代に南アフリカの核開発の舞台となった Photo by South African Tourism / Flickr

第二次世界大戦以後、核兵器の危険性が示されたラッセル=アインシュタイン宣言を皮切りに、世界では核廃絶が叫ばれはじめます。その追い風となったのが1964年に起こったキューバ危機です。人類は核戦争目前という危機を味わったことで、核廃絶への本格的な道のりが開いたのです。

 

しかし、漠然と「核兵器を捨てよう!」と世界に主張してもあまり意味がありません。

そこで、地域という境界を設け、具体性を持たせた条約が「地域非核兵器条約」なのです。これは、批准した国や地域内での核兵器の製造・開発・所持を禁止するほか、他の核保有国に対してもその地域へ核攻撃を禁止するもので、現在まで以下の5つの条約が締結されています。

  • トラテロルコ条約(ラテンアメリカ及びカリブ核兵器禁止条約):1967年
  • ラロトンガ条約(南太平洋非核地帯条約):1985年
  • バンコク条約(東南アジア非核兵器地帯条約):1995年
  • ペリンダバ条約(アフリカ非核兵器地帯条約):1996年
  • セメイ(セミパラチンスク)条約(中央アジア非核兵器地帯条約):2006年

条約の名前のほとんどは締結された地名に由来しています。

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1996年に署名されたペリンダバ条約はアフリカ諸国54ヵ国を対象とし、ペリンダバにアフリカ原子力委員会(AFCONE)を設置することも義務付けられました。

ちなみに、この条約の発効(効力を持つ)要件は「28ヵ国の批准およびアフリカ連合(AU)への寄託」でしたが、ブルンジが28ヵ国目として2009年6月22日に批准し、同年7月15日にAUへの寄託が実行されたことにより、ようやく満たされました。締結から発効まで13年かかったことになります。