暴力や性被害から身を守るための
外出避難は躊躇しなくていい

また、中高生・大学生向けに、こころとからだを守るためのライフスキルとしての性教育を行う埼玉医科大学産婦人科の高橋幸子さんは、過去に講演を聞いた生徒対象に、SNS上で質問箱を公開している。この質問箱『sachiko☆dr.comのライフスキル講座』を新型コロナウイルスの緊急事態に伴って、他の人も利用できるように開放をはじめた。

「産婦人科を受診するのは普段でもハードルがあるかと思いますが、今はなおさら受診しにくいかもしれません。『自立とは、依存先(助けを求めることができるチャンネル)が増えること』です。こんな時だからこそ、頼れるチャンネルをひとつでも多く持てるといいですね」と高橋医師は話している。

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暴力や性被害から身を守るために外出し避難することは、「不要不急の外出では?」などと躊躇しなくていい。電話が使えない場合には、メールやSNSでの相談窓口が役に立つかもしれない。性暴力を受けた、避妊に失敗したなど、望まない妊娠を避けるには“緊急避妊薬”というものがあり、婦人科のオンライン診療で相談できる場合がある。自分で対処するのが難しいときには、電話、メール、SNSなど、持てるツールを使って専門家や信頼できる誰かと繋がることが大切だ。

つらい時、悲しい時、困った時、我慢しないで一歩踏み出してください。みんながつらい時こそ、誰かが小さな声で『困ってます』と言っていいんです。体もこころも生き延びてください。私たちはいつでも繋がれます」(対馬さん)

大変な時期だけれど、「どうか諦めないで!」、手段はいくつもあるのだから。

一人で悩まない。困ったら行動に移すことを躊躇しないで。photo/Getty Images