「女性に対する暴力」という隠れたパンデミック

ついに日本でも新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため「緊急事態宣言」が発令された。休校、外出制限、営業自粛…。自宅待機生活に終わりが見えない中で、かえって危険な目に遭う子供たちや女性たちがいる。

・自粛ストレスから起こる家庭内暴力、配偶者・交際相手による暴力(DV)
・大人による子供への性的虐待、ネグレクト
・レイプ(望まない性行為)

などの被害者だ。

女性の地位向上などを目指す国連の機関、UN Womenは、4月6日(NY時間)に声明を出した。世界中が自宅待機となる中で、女性に対する暴力という隠れたパンデミック(世界的大流行)が増加していると警鐘を鳴らし、各国政府に緊急保護施設(シェルター)の設置やヘルプライン、心理社会的サポート、オンライン相談を増やすことなどを求めたのだ。

閉ざされた空間で生活し続けるストレス、安全や経済的な不安からくるストレスを受け続けると、そのはけ口として暴力が頻発しやすい。イギリスでは、新型コロナウイルス対策のロックダウンが始まって以降、「家庭内虐待ヘルプライン」への相談件数が25%増加しているとBBCは伝えている。

さらに、普段の生活とは異なり、感染拡大で自宅待機となれば暴力を振るう相手が一日中在宅しているため、通報手段を奪われたり、逃げる機会を失うことなどが懸念されてもいるのだ。

ウイルス感染に伴い、家から逃げることもできず、暴力、虐待、貧困、孤独といった隠れた問題も起きている。photo/Getty images