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新型コロナ、働く母親たちがこんなに「疲弊し切っている」ワケ

政府のあいまいな態度に翻弄され…

入園や入学、進級など、本来であれば晴れやかな季節である4月。だが、新型コロナウイルスの影響で、いつもとは全く異なる新年度が始まってしまった。

入学式や始業式の式典は実施したものの、その後の登校日は保留にしている学校も多い。政府の専門家会議は「子どもたちが学校で感染を拡大させている証拠はない」と休校の効果について明言を避けたが、4月7日に緊急事態宣言が出たこともあり、5月6日までの休校延長は確実視されている。

休校の子どもたちにとってのメリット・デメリットは各所で議論されてきた。だが、子育てしながら働く親たちへの影響はあまり報じられていない。そこで、都内に住む3人の母親に、この1カ月間の思いや今後への不安を聞いた。彼女たちは政府の「要望」「要請」「自粛」といったあいまいな表現、見通しの立たない現状に翻弄され、疲弊している。

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休校、登園自粛で3児を抱えた育休ママ

小池百合子都知事が緊急記者会見で外出自粛要請を呼びかけた3月25日。東京の「自粛ムード」が一気に高まったその翌朝、綱島美咲さん(仮名)は長男が通う保育園の園長に登園を控えることを求められた。

「区から、家庭で保育できる方に対して登園自粛の要請が出ています。綱島さんは育休を延長されましたよね? 登園を控えて頂けないでしょうか」

綱島さんには今年の春に小4になった長女、保育園の5歳児(年長)クラスに通う長男、生後10カ月の次男の3人の子どもがいる。本来であれば、4月から次男も保育園に預け、勤務先に正社員として復職する予定だった。だが、コロナウイルスの感染拡大で区から育休延長が推奨されたことで、復職日を5月に変更したところだった。

休校で自宅にいる長女の勉強を見ながら、赤ちゃんの世話をする戦争のように慌ただしい日々。次男を保育園に預ければ、少しは息をつける。そう思っていた矢先の登園自粛だった。