韓国・文在寅はコロナに「勝った」のに、なぜ安倍政権にはできない…?

学ぶべきこと、マネしてはいけないこと
武藤 正敏 プロフィール

初期対応は失敗! 「新天地イエス教会」に責任転嫁

韓国の新型コロナ対応は、2月19日に「新天地イエス教会」の信者20万人の間で集団感染がおこり、大邱・慶尚北道地域を中心に一時は医療崩壊といえる状況が発生した。

当初文在寅大統領は、「まもなく新型コロナへの感染は終息する」と述べて楽観論を唱え、感染拡大防止よりも経済への波及を懸念して感染症対策に後れをとった。

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特に、感染の主たる要因であった中国からの入国者を止めなかったこと、マスクの供給で国民を混乱させたことなどで、文大統領の対応への批判が強く巻き起こった。明らかに初期対応は失敗であった。

しかし、「新天地イエス教会」信者関連の集団感染は基本的に大邱・慶尚北道地域に限定され、全国的な広がりは見られなかった。

この地域が保守系の地盤であることから、「新天地」と保守政党の関係を取り上げるなど、政権側は「新天地」に責任転嫁することで批判をかわした。

 

しかし、「新天地イエス教会」信者の検査が終了するや新規感染者数は急速に減少しはじめ、今月に入ってからは概ね1日100人前後で推移していた。

その間、ソウルのコールセンターやソウル郊外にあるの政府庁舎における集団感染があったが、これを封じ込めた結果、急激に感染者を減らすことに成功した。