『半沢直樹』で描かれた、メガバンクと国税…仰天の仁義なき戦い

ドラマ開始までの予習に!
モーニング編集部 プロフィール

融資は前向き資金か後ろ向き資金か

マンガ版『半沢直樹』では、作品の冒頭で、目標達成のために、短い期間で5億もの融資を決定しているでしょう。

実際の融資審査の際のポイントですが、まず、銀行は企業にとって前向き資金なのか、後ろ向き資金なのかという点を見ます。

前向き資金は収益が上がっている際にさらに増益するための資金。後ろ向き資金はその逆で下がった収益を補うための資金になります。

当然、企業の売り上げが伸びている時の融資は通りやすく、その際に基準になるのは損益計算書(PL)と賃借対照表(バランスシート)です。PL(Profit and Loss statement)は収益、支出、純利益が書かれており、「収益-支出」が常にプラスになって利益がでているか。バランスシートは資産と負債のバランスを見るもので、「資産-負債」がプラスになっているかどうか、純資産があるかどうかを見ることができます。

 

銀行は「三期(三年)分の資料」を時系列で見て、不自然な数字の増減があるかどうかを確認します。

在庫は資産になりますが、何をどれくらいあるのか、部外者からは確認できませんので、経営者としては粉飾したい誘惑にかられるのだと思いますし、現実にそうした粉飾もたくさんあります。