『半沢直樹』で描かれた、メガバンクと国税…仰天の仁義なき戦い

ドラマ開始までの予習に!
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税金はすべてに優先される

――では、なぜ半沢はそんなに焦っているのでしょうか。

倒産した会社は財産を、裁判所が主体者としてとりまとめて、順番に関係なく債権の額に対して債権者に按分をします。

ところが、税金を納めていない、となると話は別。東田社長は融資を受けていますから、そこにお金の流れが存在します。

しかし、税を納めないまま倒産している。税金の滞納分があるということは、財産を国税が差し押さえたら、銀行は回収なんて出来なくなる。税金はすべてに優先され、その支払いが国民全員に影響するからです。

半沢としては国税が来た段階でとんでもない事が起きたと思っている。差し押さえの優先順位がありますから。「国税の目的はまさか西大阪スチールじゃないだろうな!?」と半沢は焦っているんです。

――査察の後、回収できるのは「国税が東田にたどり着くまで」というタイムリミットがあることを理解したんですね。

 

浅野支店長に責任を負わされる可能性が高くなりますよね。半沢の焦りは東田の財産を押さえるという目的に、さらに「国税の前に」という条件が付いてしまったことに対する焦り。

銀行内部と企業だけではない、この横軸を理解することで、さらに『半沢直樹』を読み解くことができると思います。