カナダでもコロナの混乱はあった

カナダもコロナ感染者の数が増え始めた3月20日前後は、社会が混乱した。シアトル近郊の老人ホームでクラスターが発生。感染経路がわからないまま、各地で感染がじわじわ増えていった。アヤさんが勤務するホスピスでも物品が不足し始め、マスク、消毒液が、1ヵ月分しかないという緊急事態に陥った。

「すぐにみんなで手分けして、ネイルサロンや工事現場などコロナで休業しているところでマスクや消毒液がありそうなところを手当たり次第にあたりました。フェイスブックでも呼びかけました。ゴーグルなども足らなかったけれど、少しずつ間に合うようになりました」

カナダでもハンドサニタイザーは欠品し、生産ラインで必死に増産している様子も報じられた Photo by Getty Images

政府から休業補償がされるとはいえ、企業からの雇止めは起きた。若者が解雇されたり、内定を取り消されるケースも出てきたが、失業者には国から手当が支払われることが決まっている。なおかつカナダは学生を通年採用しているため、このコロナ禍が終息して社会が正常になれば再雇用されると言われている。現に、アヤさんの息子さんも一時的に失職したが、最近同じ職場に復帰することが決まったそうだ。

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とはいえ、カナダもまだ気が抜けない。バンクーバーは感染者の増加が比較的緩やかだが、米ニューヨークに近い東海岸のオンタリオ州やケベック州の感染者数は、西海岸のバンクーバーが位置するブリティッシュコロンビア州の5~6倍。米国で東が西に比べ多いのと類似している。