『テセウスの船』公式サイトより

『テセウスの船』の吸引力、『恋つづ』の突破力…「冬ドラマ」を総括

「深夜ドラマ」にも意欲作があった!

ついに「緊急事態宣言」となった、新型コロナウイルス。その影響はドラマ界にも及んでおり、4月クールのいわゆる「春ドラマ」も、放送開始が延期されたり、収録が一時中断されたりしている。

そこで新作を待つ間に、あらためて1~3月のドラマを総括してみたい。まずは、「冬ドラマ」ベスト3から。

『テセウスの船』の吸引力

1本目は、竹内涼真主演『テセウスの船』(TBS系)だ。重大事件と犯人探しを基調にしながら、そこにタイムスリップという趣向を加えたことで、奥行のあるミステリードラマになっていた。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

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事件が起きたのは31年前で、場所は宮城の音臼村だ。小学校の行事で、生徒たちが飲むジュースに毒物が混入され、何人もの命が奪われる。(その後、タイムスリップの影響で、ジュースは郷土料理の汁物に変わった)

逮捕されたのは、駐在警官の佐野文吾(鈴木亮平)。多くの謎を残したまま死刑を宣告され、長い拘置所生活を送ってきた。

 

一方、家族にとっても辛い31年だった。「殺人犯の家族」という差別や迫害が延々と続いたからだ。事件当時、母親の胎内にいたのが、このドラマの主人公である田村心(竹内涼真)だ。

文吾のえん罪を証明できないかと音臼村を訪れた心は、何と31年前へとタイムスリップしてしまう。自分が何者であるかを隠しながら、調査を進める心。やがて、真犯人の姿が少しずつ見えてくる。