# 孤独死 # 格差・貧困

現役世代の「女性の孤独死」が増えている…離婚、仕事の厳しい現実

静かに社会から孤立してゆく
菅野 久美子 プロフィール

ある40代女性からの「SOS」

私の書いた孤独死の記事を読み、SNSを通じてSOSをくれた女性がいる。九州某県に住む佐藤道代さん(仮名・46歳)だ。

道代さんもまた、仕事によって心身を病み、セルフネグレクトに陥って孤独死しかけたという。

彼女からのメッセージは、「私も今ゴミ屋敷で、孤独死するかもしれません。まだやり直せますか?」というものだった。電話で話すうちに、すぐに彼女が置かれている状況の深刻さを察知し、私は居住地である九州に向かった。

待ち合わせ場所まで迎えに来てくれた道代さんは、洋服から浮き出た骨がわかるほど、やせ型の女性だった。

道代さんの案内で、マンションの4階にある六畳一間の部屋にお邪魔することにした。ドアを開けると、40度近いほどのむわっとしたサウナのような熱気が押し寄せてきた。

部屋の中に、天井近くまでうずたかく積もったゴミの山が見えた。そのほとんどが、数百本はあろうかという500mlの空のペットボトルやコンビニ弁当のプラスチックゴミだった。

 

話を聞くと、道代さんは近くのコンビニで毎日冷凍ペットボトルを買って体を冷やして、何とか真夏の灼熱地獄を生き延びているのだった。

孤独死の現場を長年取材していると、道代さんのようなゴミ屋敷で亡くなっているケースは多い。夏場はゴミ自体が熱を持つため、ゴミ屋敷の室内はすさまじい温度となる。片付ける気力さえ失った中、衰弱して熱中症などで孤独死してしまうのだ。