# 孤独死 # 格差・貧困

現役世代の「女性の孤独死」が増えている…離婚、仕事の厳しい現実

静かに社会から孤立してゆく
菅野 久美子 プロフィール

女性の「働き方」が孤独を招く

また、女性の孤独死の引き金として顕著なのが、働き方との関係だ。

例えば、ブラック企業でハードワークのあまり不摂生になり、体を壊して、若くして命を落としてしまうことも多い。また、派遣社員などの流動的な働き方が災いして、恒久的な人間関係を築くことができず、亡くなっても長期間見つけてもらえないケースもよくある。

例えば、ある42歳女性は派遣社員の事務職だった。

女性は、お盆の連休明けに孤独死したが、死後1か月見つけてもらえなかった。親族とも疎遠だったため発見が遅れ、白骨化した女性の遺体には、同居していた愛犬に体の一部を食べられた跡があった。

女性は派遣社員のため、数か月ごとに派遣先が変わった。ただでさえ入れ替わりが激しい職場で、連休明けに職場に出勤しなくても、女性を心配して訪ねてくる人はいなかったのだ。

また、別の40代の女性は、在宅でネット販売の仕事を手掛けるノマドワーカーだった。

居室には、何百ものブランド物のバッグやキャリーバッグなどがあって、金銭的には不自由した形跡はなかった。しかし、女性は仕事だけが生きがいで、異性関係はおろか、友人や親族などの人間関係も希薄だった。

冷蔵庫の中は空っぽで、大量のカップラーメンが段ボールに入っており、残り汁の入った容器がそのまま机の上に放置されていた。

Photo by iStock
 

女性は仕事以外の人間関係がなく、買い物依存に陥り、なおかつ不摂生な食生活を送っており、セルフネグレクトから孤独死という道へ一気に突き進んでしまったと考えられる。