Project Kajsiab Laos(ラオス)

女性と子どもに寄り添うシェルター施設

ボランティアと協力して建てたシェルター施設で暮らす子どもたち。

少数民族が多いラオス。中でも山間部の人々はアジアで最も厳しい貧困状態にあると言われており、教育、医療、そして収入、どれをとっても著しく不足している。「治る病もここでは死に至るケースも珍しくない」と〈プロジェクト・ガシーア・ラオス〉のファウンダーは言う。

彼らが対象とするのは社会的弱者である女性と子ども。シェルター施設で暮らしながら、女性にはコーチングや就業支援、伝統的手仕事を生かし自活するためのサポートを、子どもには学びの機会を提供している。

山間民族の女性たちの伝統技術をつなぎ、彼女らの自活と技術への自信を育む職業施設も運営。有機農園を持つことも目標。

運営のための収入源は彼らが運営するレストランとゲストハウス。地元の女性たちには働く場、手仕事作品の発表の場にもなりながら、訪れた海外からの観光客には本物の家庭の味、雰囲気が楽しめると定評がある。

また永続のためには、海外からのボランティアも大きな財産だという。閉ざされた山間部の環境で外から来た人々と共に暮らし、働くことは、自分たちの民族文化への誇りと社会問題への気づきを与えることにつながっている。

Project Kajsiab Laos
daauwvillagelaos.com

Dadaab Recycling Project(ケニア)

難民キャンプの住民らが
自ら収入を生み出すための仕組み

粉砕機を操る住民たち。

難民キャンプにおける課題はさまざまにあるが、中でも深刻なのが、住民たちが生活を立て直そうにも、収入を得る方法が見つけられないということ。その状況を改善しようと、赤十字国際委員会(ICRC)とケニア・レッド・クロス・ソサエティー(KRCS)が2016年に立ち上げたのが〈ダダーブ・リサイクリング・プロジェクト〉だ。

難民キャンプにおけるプラスチックごみ問題の解決にも役立っている。

彼らが目を付けたのは、今、世界で大きな問題となっているごみの廃棄問題。難民キャンプ内で出る大量のプラスチックごみを、住民らが自ら回収し、粉砕してリサイクル資源にすることによって、収入を生み出そうという試みだ。

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パイロットプロジェクトとして運用が始まったのは、ソマリア人の難民や亡命希望者など約24万人もの人々が暮らす、ケニア・ダダーブにある世界最大規模の難民キャンプ内。このキャンプ内では、現在7人のソマリア人が働いており、これまでに40トン以上のプラスチックごみがリサイクルされ、およそ60万ケニアシリング(約6000ドル)を生み出してきた。

粉砕されたプラスチックは、ケニア・ナイロビのリサイクル会社が買い上げ、収入となる。

プロジェクトは収入源となるだけでなく、難民キャンプ内のごみ問題の解決にも繋がっており、住環境を整える上でも重要だ。何より素晴らしいのは、コミュニティに根付き、その中で循環できる仕組みが考えられていること。自分たちの暮らしは、自分たちの手で変えていくことができるという意識を広げていくためにも、多くのキャンプ地でプロジェクトが展開されることが期待されている。

Dadaab Recycling Project
www.icrc.org


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Coordination:Yumiko Nakanishi Text:Sakiko Setaka Text & Edit:Yuka Uchida