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「ブラック老人ホーム」に入居して深い後悔に襲われた男性の告白

「この施設はおかしい…」

思わぬ落とし穴

「1年ほど前、千葉の介護付き有料老人ホームに入居しました。食事もついていますし、何か身体に不調があったときにすぐに面倒を見てもらえるのがありがたいと思ったのです。しかし、すぐに『この施設はおかしい』と気づいたんです」

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そう語るのは、千葉県在住の三田義男さん(仮名・79歳)。

慣れ親しんだ自宅に住み続けるか、それとも居を移すか。身体の不調や日々の生活の不安を抱えていると、自宅を売って「老人ホーム」を選ぶ人も少なくないだろう。しかし、そこにはいくつもの落とし穴がある。

三田さんは5年前に妻を亡くし、それからは自宅で一人暮らしを続けてきた。しかし、膝を悪くして、トイレや入浴など、日常生活に不自由な点が増えるようになった。そのため、千葉の房総半島の南側にある介護付き有料老人ホームに入ることにしたのだ。

 

入居一時金は20万円、月々の料金が15万円。都内の施設に比べて、費用が安いのが決め手だった。都内の郊外にあった自宅を売却して移り住んだが、次々と想定外の事態が起きた。三田さんが語る。

「まず施設の職員がコロコロ替わる。入居時に親身に対応してくれたスタッフの方も退職してしまい、新しく入ったスタッフの人たちは対応が冷たい人ばかりです。経費削減なのか、食事の品数も、少しずつ減っていきました。食事の時間も遅れがちで、規定の1時間後に、冷めきった食事が出てくることも日常茶飯事です。

身内に愚痴を言おうにも、都内からだと2時間弱かかる場所なので、あまり顔を出してくれません。息子一家でさえ、年に2回ほど来るだけなのです」