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コロナの「新有事」に直面する14億人・中国人たちのヤバすぎる現実

食料不足の懸念が急浮上してきた…!
福島 香織 プロフィール

中国人が忘れない「60年前の大飢饉の呪縛」

国連食料農業機関(FAO)は、実際4月から5月に食料供給危機がおきると警告している。

2007-2008年にも世界は食料価格高騰危機を経験しているが、おそらくそれと同規模、それ以上の世界的食料市場の混乱が起きるのではないか、と懸念されている。

特に途上国では、深刻な食料不足、飢餓問題が起き、人道主義的な食料援助が必要になるとみられている。資本市場では、当然農業関連株が上昇中だ。

〔photo〕gettyimages

そういう報道が流れているものだから、政府を信用していない中国人が食料買い占めに走るのは当然かもしれない。

なぜなら、中国人にとって「飢餓」の記憶はそう遠い過去のことではない。わずか60年前の1960年前後、大躍進と自然災害が重なった結果、大飢饉が発生し、およそ3600万人が死んだ歴史があるのだ。

 

中国の食糧自給率は公式発表で現在95%。食糧収穫量は過去5年連続して6億5000万トン以上を保っている。

中国メディアは中国で食料危機は起こりえない、と集中報道を展開している。だがこの食糧自給率の数字自体を多くの人民が疑っている。95%とは、党が目標としているレッドラインであり、実際は80%を切っているという説もあるからだ。

また食生活が豊かになった分、単純に穀物を中心とした食糧自給率だけで、約14億人の中国人の胃袋を満たせない現実がある。