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コロナの「新有事」に直面する14億人・中国人たちのヤバすぎる現実

食料不足の懸念が急浮上してきた…!
福島 香織 プロフィール

華人向け通信社・中国新聞によれば、こうした食料、食用油不足の噂はデマであり、買い占める必要はない、と報じている。

しかし、そのくらいでは、感染症の初期にさんざん情報隠蔽してきた当局発表を信じることができない少なからぬ人の買い占め行動は止められない。オンラインネットショップでも、米や食用油の注文が殺到しており、中国新聞に提供した記録によれば、一人で40袋の米を1276元で買った例もあるという。

〔photo〕gettyimages

背景にある「食料禁輸措置」

この買い占め騒動はロシアから伝播した、と言う見方もある。ロシアでも、米、小麦、パン、大豆、ニンジン、肉類、トイレットペーパーなどの食品、生活用品の買い占め騒ぎが3月中旬ごろから起きており、中国でも報じられていた。

背景には、各国が相次いで食料禁輸措置を取り始めたことがある。

3月22日にはカザフスタンがそば、小麦、ヒマワリ種子油などの農産物の輸出禁止を決定。3月24日にはベトナムが、各種米製品の全面禁輸に踏み切った。ベトナムはインド、タイに次ぐ世界三大米輸出国で例年700万トンの米を輸出、これは世界米貿易の15%を占める。

 

3月28日にはエジプトが今後3カ月にわたり、豆類産品を輸出禁止。カンボジアが4月5日から、ジャスミン米をのぞく、白米と水稲米を輸出禁止。セルビアはヒマワリ種子油などの農産物輸出をすでに禁止している。

ロシアも4月1日から6月30日まで、小麦、大麦、トウモロコシなどの農産品輸出を700万トンまで、と制限をもうけた。

サウジアラビア農業部は国家戦略的に少なくとも120万トンの小麦の再輸入を計画し、食料備蓄を確保を急いでいる。