〔PHOTO〕gettyimages

新型コロナ危機、なぜフィンランドでは感染者が少ないのか?

信頼できる政治と社会システムの重要性

フィンランドの感染者が少ない理由

フィンランドの「国立保健福祉研究所」は 、予想されていた指数関数的な新型コロナ感染の急増は抑えられているという見解を4月1日に示した。

その週は、感染者数が急カーブで増えていくと予想されており、応急処置などのために病院前のテント設置、集中治療の設備と医療スタッフ増強、死体保管のためのコンテナ設置など様々な医療体制が急ピッチで準備されていた。

感染者の急増が抑えられている理由として、これまでの諸対策の効果が出ている可能性があるという。

10人以上集まらない、人とは最低1メートルの距離をとる、祖父母など高齢者に会いに行かない、家でテレワークをする、不要不急の外出をしないほか、小中高校と大学、図書館、映画館、美術館、レストランやカフェなどの閉鎖、さらに国境とウーシマー県(首都ヘルシンキを含む南フィンランド)閉鎖などの対策である。

〔PHOTO〕gettyimages
 

人の接触と移動を減らすことで感染の広がりを抑え、スピードを遅らせるための対策だが、これらの多くは、緊急事態法の部分的な発令を要した。

フィンランドでの感染はまだ初期段階であり、増大を前提にした対策は続けていくが、政府は4週間に及ぶ懸命の対応を経て、ほっと一息ついた形になった。