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研修医がコロナに感染…医師が語る「院内感染の恐怖とプレッシャー」

極限状況で戦う医療者に感謝と敬意を

感染の危険にさらされながら…

「新型コロナウイルスに対する十分な備えがない市中病院では、医師の疲弊が日に日に募っています。都内の病院がクラスター化する危険性も高い」

神奈川県の相模原協同病院に勤務する医師はこうため息をつく。同病院では3月に男性研修医1人の感染が確認されたが、現在は診療を再開している。

 

4月6日、東京都は83人の新たな感染者を確認し、都内の累計感染者数は1100人を超えた。感染拡大に歯止めがかからない中、医療現場の負担が懸念される。先の医師は病院に感染者が出た際の状況について、こう振り返る。

「感染者が確認された後、防護服の着用や消毒の実施、また院内感染の拡大を防ぐために、感染が疑われる患者用のスペースを確保するといったことを余儀なくされました。両病院とも感染症専門医が不足しているうえ、対応できる医師の人数が限られており、数少ない担当医師が深夜までの時間外勤務を強いられました。

また、プレッシャーも相当のものです。感染対策に取り組んでいるのに特別手当もなく、絶対に感染してはならないわけですから。患者のパニックや病院の全面閉鎖などのダメージを避けるために仕方がなかったとはいえ、当事者の医師たちは相当疲弊していました。

うちと同じような事態が都内の多くの病院で起こっていると思うと、医師としていたたまれない気持ちになります」

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この医師が証言する通り、コロナウイルスに感染した患者が入院したり治療を受けたりする病院では、院内感染を避ける必要から特別な措置が必要となる上、治療できるスタッフの数にも限りがある。自分自身も感染する危険性にさらされながら、懸命に治療にあたる医療現場の関係者には敬意を払うしかない。