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コロナショックで「日本企業330万社」が危機! 銀行は大丈夫か…?

ネガティブなシナリオが実現した場合…
大槻 奈那, マネクリ プロフィール

銀行株価はどこまで織り込んでいるのか

欧州の銀行は別として、これらの損失は、年初から2割以上下落している日米の銀行株には、ある程度織り込まれたと思われる。

ただし、今の時点では、経済の回復までの道のりの長さが全く不明である。また、邦銀の場合、過去最大の損失を計上したのは、リーマンショック時ではなく1990年代末の金融危機の時である。そこまでの損失はさすがに現実的ではないものの不透明感は残る。

また、今回の試算はあくまで、業界平均である。いくつかの大手金融機関の経営が悪化した場合、その他の金融機関の信用力に影響が波及しかねない。また、新型コロナとは別に原油安も一部の大手行の経営リスクに拍車をかける。

 

仮に、今後4月いっぱいで行動制限が解除されるのであれば、GDPの落ち込みは数か月で収まる。それなら何とか今回のシナリオ内に収まる可能性が高い。であれば、これ以上の株価下落は行き過ぎということになるだろう。

一方、5月以降も行動制限が続いた場合、金融機関の損失は上記のシナリオの範囲を超えるかもしれない。その見極めのためには、もうしばらく感染者数と行動制限の動向を注視する必要がある。

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