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コロナショックで「日本企業330万社」が危機! 銀行は大丈夫か…?

ネガティブなシナリオが実現した場合…
大槻 奈那, マネクリ プロフィール

欧州銀行「資本不足」で破綻リスクも…

欧州のストレステストは、2018年が直近となっている。その主なシナリオは、2019年のGDPがマイナスになり、株価がベースケース比で2~3割下落するなどとされている(図表4)。しかし、これらの前提は、のちに「リーマンショック時よりも緩かった」とさまざまな方面から批判された。

その“緩い”シナリオでも、ドイツ銀行、BNPパリバ、ソシエテジェネラル、イタリアのバンコBPMなど12行の脆弱行を中心に、合計110億ユーロ=1.3兆円の資本不足が指摘されていた。

今回の状況は、少なくとも短期的には、これらのECBストレステストの前提よりも大幅に悪い可能性が高いだろう。仮に、昨年時点の不良債権の8割が破綻し、正常先も一定程度劣化すると仮定すると、約70兆円の与信費用が発生する可能性がある(引当等でカバーされている金額は損失に含めていない)

これは、利益の3年分、資本の7~8割に相当する。他の地域と比べても、極めて大きな影響が発生すると考えられる。