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賢い大人は「葬式」と「同窓会」には行かない

見栄と義理から卒業しませんか

葬式と同窓会の報せを聞けば、条件反射的に参加を決めてしまいがち。だが、そうした集まりの中で、心の底から参加したいと思えるものは、いくつあるだろうか。

 

昔話と自慢ばかり

「最初のうちは、それなりに楽しかったんですけどね。60歳を過ぎた頃を境に、学年全体が集まるような大規模な同窓会に行くことはきっぱりと止めました」

こう語るのは、宗教学者の島田裕巳氏(66歳)だ。

「気がつけば、いつも同じようなメンバーで同じような話をしている。やれ病気になったとか、会社員時代の自慢話とか聞いても仕方ないじゃないですか(笑)。

そもそも、歳をとるとただでさえ人に会うのが億劫なのに、4〜5時間続けて話すのなんて、疲れて仕方がない。だったら、自分の好きなように時間を使いたいと思うようになりました」(島田氏)

60歳を過ぎると、かつて卒業した学校の同窓会の誘いがにわかに増えてくる。

若いうちはせいぜい10年に一度くらいの頻度だったものが、次第にスパンが短くなっていき、「数ヵ月に一度は集まる」などということも珍しくはない。

これが、小学校、中学校、高校、大学とそれぞれに催されると、年間で結構な回数になる。

同じ場所で学んだ者同士が、時を超えて旧交を温める—。最初は再会が懐かしく、積もる話に花も咲くだろう。

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だが、さしたる目的もなく、なんとなく「懐かしいから」という理由で集まった人々の間で交わされる会話はだんだんとネタが尽きてきて、最後は昔話か、自慢話ばかりになる。