ここにきて「新型コロナ」の日本人感染者が爆発的に増えているワケ

突然変異を繰り返し拡大
奥野 修司 プロフィール

系統図(1):「遺伝子相違」を測定

公に共有されているSARS-CoV-2(COVID-19を引き起こすウイルス)の最初の169個の株の系統樹です。横軸は遺伝的相違(Divergence)を示します。遺伝的相違とは系統樹の根(疫病発生の始まり)に対する突然変異の数です。遺伝子配列によっては、突然変異がゼロの場合があります。

現時点ではこれは「ツリー」のようには見えません。遺伝子配列の多くは同一であり、先の例のAやBのように垂直線上に並んでいます。残りは独自の、または共有された突然変異を持っているため、系統樹の「枝」(右に行くライン)に位置しています。
 

系統図(2):新型コロナウイルスの遺伝疫学

新型コロナウイルスの感染拡大の様子を動画でみる
https://nextstrain.org/ncov?animate=2019-12-09,2020-04-02,0,0,30000

ウイルスが拡散するには複製する必要があるが、その際にランダムにコピーミス(突然変異)を頻繁に起こす。おそらく、より生存力が強くなったウイルス株が生き残っていくのだろう。

つまり、武漢のウイルスは、東南アジアからオーストラリアに広がる一方で、同時期に突然変異して感染力が強くなったウイルスがヨーロッパで広がり始めたといえる。

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