ここにきて「新型コロナ」の日本人感染者が爆発的に増えているワケ

突然変異を繰り返し拡大

ウイルスの毒性が強くなっている

新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大が止まらない。

中国国内で広がっている間は、インフルエンザよりも感染率が低いとか、感染してもほとんどが軽症ですむなどと、どちらかといえば楽観的に受け止められていたのに、ヨーロッパに飛び火したウイルスは爆発的に広がり、さらに日本でも3月24日ごろから状況が変わってきた。

明らかに感染者の増加曲線が変化していて、このままでは感染者数が万単位になるだろうといわれている。

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それにしても、なぜ24日ごろから感染者数が増え始めたのか。
 
2009年にメキシコで豚インフルエンザが大流行してパンデミックになったことがあったが、当時、私はこの感染地帯のど真ん中にいた。もちろん取材だが、そのときの状況は措くとして、今も覚えているのは、現場の医師から「ウイルスの毒性が強くなっている」と聞いたことだ。

 

当時は感染が広がってまだ2ヵ月しか経っていないのにウイルスが変異していることに驚いたが、新型コロナウイルスはもう4ヵ月を過ぎている。当然、変異を起こして毒性が強くなっていても不思議ではない。

かつてインフルエンザウイルスを研究していた前田浩熊本大学名誉教授にうかがうと、ウイルスはミューテーション(突然変異)を起こしやすく、毒性が変わるのは当然なのだという。

「コロナウイルスというのは1本鎖RNAなんです。ヒトのようにDNAが二重螺旋だと、片方のDNAが傷ついたり突然変異を起こしても、修復酵素が働くし、片方がマッチングして修正します。でも1本鎖RNAにはそれがないから、ミューテーションが非常に起きやすいのです」