4月 6日 映画『2001年宇宙の旅』が公開(1968年)

科学 今日はこんな日

地球のみなさん、こんにちは。毎度おなじみ、ブルーバックスのシンボルキャラクターです。今日も "サイエンス365days" のコーナーをお届けします。

"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

1968年のこの日、SF映画の最高傑作と名高い『2001年宇宙の旅』(2001: A Space Odyssey)がアメリカで公開されました。

 

はるか遠くの惑星探査に人類が旅立つことも、そう遠くない未来のことだと夢見られていた当時。『2001年宇宙の旅』は世界中の人々に科学への夢と思索を抱かせました。

『2001年宇宙の旅』の公式予告映像

『2001年宇宙の旅』は、SF界の巨匠アーサー・C・クラーク(Arthur Charles Clarke、1917-2008)のアイデアをスタンリー・キューブリック(Stanley Kubrick、1928-1999)監督が映画化したものです。

人類の進化は異星人の送り込んだ一枚岩・モノリスによって促されたものだったという鮮烈なオープニングや、ヒトザルの投げた骨が最新鋭の軍事衛星に早変わりするシーンは今でも有名です。

舞台は2001年、木星探査の途上にある宇宙船・ディスカバリー号。この船に積まれていたコンピュータ・HAL9000が乗組員を殺してしまったのです。ただ1人生き残ったデビッド・ボーマン船長は、自らの命を守るべく謎の解明に乗りだす……というのが物語のあらすじです。

この映画が評価されたのは、科学の発展への関心を呼び覚ましたことのみならず、科学技術の発展が引き起こす問題点をもあぶり出した点にありました。ボーマン船長とHAL9000の対決は、シンギュラリティ(技術的特異点)の先にあるかもしれない人間とAI(人工知能)の対立を考えれば、現代的な難題のシンボルと言えましょう。

そして2001年から19年が経過した現在でも、人類の誕生の瞬間ははっきりとは分からないままです。

我々は何者なのか? どこから来て、どこへ向かうのか? 連綿と続いていく科学の進歩は、永遠に解けないかもしれないこの疑問への、果てしない挑戦でもあるのです。

撮影セットに並び立つクラーク(右)とキューブリック(左) Photo by Getty Images