「森友事件」の籠池泰典がはじめて明かす、日本会議「草の根の凄み」

戦前・戦中が静かに甦る
佐藤 優 プロフィール

そして、その一部が日本会議に組織されている。籠池氏自身が日本会議の活動家だったので、この運動の特徴を熟知している。

〈日本会議の凄みは他にもある。それは、ものすごく長期的なスパンで小さなことからコツコツと積み上げていくところである。

具体的に何をするのかというと、請願、投書、苦情の電話、抗議活動など、地味なものばかり。

ボクも事務局の人と一緒になってよく地方議員のもとを回ったものだ。

そしてこちらが求める議題について、議会で決議を取ってもらう。そういうものが積み重なって国会での法案に繋げていく。地道な活動を厭わず、極めて真っ当な正攻法で世の中を変えていこうとする団体なのである〉

日本会議は少数精鋭で目的合理的に活動する組織だ。

 

〈日本会議大阪の事務局次長を務める丸山公紀さんが、ボクにおもしろい話をしてくれたことがある。

「籠池さん、日本会議というタマネギの皮を剥いていくと最後に何が残ると思います? 芯にあるのは神社なんです」(中略)

ボクにはこのフレーズだけが不思議と印象に残った〉。

国家神道が静かに甦りある現実が本書を読んでよくわかった。

『週刊現代』2020年3月14日号より