「森友事件」の籠池泰典がはじめて明かす、日本会議「草の根の凄み」

戦前・戦中が静かに甦る
佐藤 優 プロフィール
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籠池氏は、さらにこう述べる。

〈「宗教法人 生長の家」の教えもまた、自分の考え方の核になっていると思う。(中略)森友学園では以前から行事ごとでの国旗の掲揚、国歌の斉唱を行っていた。

ボクが先代から引き継いで運営側に回ってからは、祝日にも校門前に国旗を掲揚するようになった。

ところが、とにかくこれが盗まれるのである。思想的に日の丸を嫌う人がやっているのだろうか。

こちらも意地になって新しいものを買っては掲げるのだが、(中略)何度、日の丸を買い直したことか、数え切れないくらいだ〉

 

「生長の家」から日本会議メンバーを含む右派の活動派が多数生み出されていることが本書を読むとよくわかる。

園児たちに一緒に考えてほしかった

幼稚園教育に教育勅語を取り入れた理由について籠池氏はこう述べる。

〈教育勅語の暗唱を始めたのは'05年10月ころから。幼児期から古典に親しむため、前年より月1回、年長組の園児を対象に論語を教えていた。すると、すぐに覚えてしまうのでビックリした。

教育勅語の暗唱もその一環である。

ただし、復古的な世界を目指すべく、政治的な意図をもって教育勅語を選んだのではない。

それまでも、ボーイスカウトの綱領など、子どもたちにわかりやすく行動原理を伝えられる「言葉」がないかと探していた。

そんな中、ようやく見つけたのが教育勅語だったのだ。