たまり続ける「コロナ疲れ」、効果的な2つの解消法

不安と緊張を伝染させないために
片田 智也 プロフィール

心が緊張するのは「危険回避モード」だから

カウンセラーとしての経験上、「これはうつではないか?」という訴えの大半は、精神的な疲労」である。

こういった非常事態で精神的にリラックスすることは難しい。非常事態とは「何が起こるか分からない状況」だ。どんなことが起きても対処できるよういつも気を張って、つまり緊張して過ごすことになる。問題はこの「緊張」だ。

そもそも「緊張」とはいったい何なのだろうか?

私たち、ホモ・サピエンスは狩猟採集時代からほとんど進化していない。つまり、「緊張が起きるしくみも原始人のまま」ということだ。厳しい環境を生き延びるうえで緊張は重要な役割を持っていた。

 

緊張は「危険から身を守る準備」である。例えば、猛獣から逃げるため筋肉を収縮させる。早くここから立ち去りたいと感じさせる。要するに「危険回避モード」なのだ。

猛獣がうろついている茂みで楽しくランチする気にはなれないし、ましてや眠りにつけるはずもない。身を構えて少しの物音にも敏感になり、危険が通り過ぎるのをピリピリしながら待つことになる。

ただし、緊張はあくまでも一時的なモード。まず長続きしない。しかし、今の私たちは四六時中、しかも何週間にも渡って危険回避モードを続けているわけだ。精神的に参ってしまうのは人としてむしろ当たり前のことである。

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