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コロナ世界的危機について『サピエンス全史』著者が考えていること

「グローバルな連帯」が不可欠である
新型コロナウイルスという未曾有の危機について、世界の知性たちが次々とメッセージを出している。新型コロナウイルスは人類に何をもたらすのか。我々はどのように闘えばいいのか。『サピエンス全史』著者、ユヴァル・ノア・ハラリは何を語るのか。
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2つの重大な選択肢

クーリエ・ジャポン記事「ユヴァル・ノア・ハラリ『非常事態が“日常”になったとき、人類は何を失うのか』」では、ハラリ氏の世界予測が論じられている。まずコロナ危機において、人類は「2つの選択肢」に直面するという。

第一に、全体主義的な監視社会を選ぶのか、それとも個々の市民のエンパワメントを選ぶのか。

第二に国家主義者として世界から孤立するのか、それともグローバルな連帯をとるのか。

 

監視社会について、ハラリ氏が最も注目すべき例として挙げるのが「中国」だ。

市民のスマートフォンを念入りにモニタリングし、人間の顔認識ができる監視カメラを何億台も稼働させ、市民に検温とその結果、および健康状態の申告を義務付けることで、中国当局はコロナウイルス拡散を疑われる人物をすばやく特定するだけでなく、彼らの行動や誰と接触していたかまで把握できる。感染患者が近くにいることを警告するモバイルアプリも広く出回っている。