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コロナショックで「物価」も「金利」も格差のない世界がやってくる…?

なりふり構わぬ経済運営の果てに…

新型コロナウイルスの感染が拡大する中で、欧米からアジアまで各国政府がコロナ対応を迫られている。特に慌ただしく動いているのが中央銀行で、欧米はすでに未曽有の大規模金融緩和政策を断行した。これまで人類が経験したことのない領域に突入しようとしているいま、これからいったい世界と日本の経済はどうなってしまうのか――みずほ銀行みずほ銀行チーフマーケット・エコノミストの唐鎌大輔氏が最新レポートで迫る。

なりふり構わない「経済運営」が始まった…!

既報の通り、コロナ危機を受けて主要国の中央銀行はなりふり構わない政策運営に踏み出している。

たとえばECB(欧州中央銀行)は発表済みの資産購入プログラムを積み上げると総額で約1兆ユーロ(約117兆円)と見込まれるECBの既存プログラムがすべて使い果たされた場合、バランスシートは大変な規模に達する(1ユーロ=117円換算、以下同)。

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3月20日時点のECBのバランスシート状況によれば「金融政策目的での有価証券保有」が約2.7兆ユーロ(約315兆円)保有され、バランスシート総額が約4.9兆ユーロ(約573兆円)となっている。

既存の購入枠を使い切ると、これに約1兆ユーロ(約117兆円)がオンされ「金融政策目的での有価証券保有」が約3.7兆ユーロ(約432兆円)、総額では約5.9兆ユーロ(約690兆円)まで膨らむことになる(もちろんほかにも変動要因はたくさんあるのであくまで概算である)。

約5.9兆ユーロは「1ユーロ=1.10ドル」換算で約6.5兆ドルである。

また、FRBもその領域にある。