志村けんさん、無言の帰宅で判明「コロナで亡くなったらどうなるか」

顔を見るのも、お骨を拾うのも不可能
小泉 カツミ プロフィール

収骨さえも禁止とされる

通常、病院で亡くなった遺体は、葬儀社の霊柩車で斎場に運ばれ、通夜・告別式まで保管される。遺族は、そこで故人の遺体に対面できる。そして、数日後に行われる通夜・告別式を待つ。

しかし、感染症で亡くなった遺体は、霊柩車などではなく、専用の車に入れられ、病院から火葬される斎場にひっそりと運ばれる。火葬場の通常の操業時間の終了後、斎場の職員が帰宅した時間に、いくつかある焼き場の一つだけ温度が保たれ、そこで火葬が行われるのだ。防護服姿の職員が3人で棺を入れ、約1時間かけて荼毘に伏す。

本来ならば、お骨になった遺体を親族が「収骨」して骨壺に入れられる。しかし、感染症死の場合は収骨さえも禁止とされる。職員が収骨し、骨壺に入れて、その壺も厳重にラッピングされて、ようやく遺族へ手渡されるのだ。

厚生労働省が発表した「新型コロナウイルスに関するQ&A」には、こんな記述がある。

<遺体の搬送や火葬場における火葬に際しては、遺体からの感染を防ぐため、遺体について全体を覆う非透過性納体袋に収容・密封することが望ましいです。遺体を非透過性納体袋に収容・密封後に、納体袋の表面を消毒してください。遺族等の意向にも配意しつつ、極力そのままの状態で火葬するよう努めてください。

また、遺体の搬送に際し、遺体が非透過性納体袋に収容、密封されている限りにおいては、特別の感染防止策は不要であり、遺体の搬送を遺族等が行うことも差し支えありません。

他方、継続的に遺体の搬送作業及び火葬作業に従事する者にあっては、必ず手袋を着用し、血液・体液・分泌物(汗を除く)・排泄物などが顔に飛散するおそれのある場合には、不織布製マスク、眼の防護(フェイスシールド又はゴーグル)を使用してください。衣服への汚染を避けるため、ディスポーザブルの長袖ガウンの着用が望ましいです。また、これらの器具が汚染された場合には、単回使用のものは適切に廃棄し、再利用するものは適切な消毒を行ってください。

 

火葬に先立ち、遺族等が遺体に直接触れることを希望する場合には、遺族等に手袋等の着用をお願いしてください。

万が一、遺体の体液等で汚染された場合など、消毒を行う必要が生じた場合には、消毒に用いる薬品は、0.05~0.5%(500~5,000 ppm)次亜塩素酸ナトリウムで清拭、または30分間浸漬、アルコール(消毒用エタノール,70v/v%イソプロパノール)で清拭、または30分間浸漬とし、消毒法は、消毒薬を十分に浸した布又はペーパータオル等で当該箇所を満遍なく拭く方法が望まれます。消毒剤の噴霧は不完全な消毒やウイルスの舞い上がりを招く可能性があり、推奨しません。また、可燃性のある消毒薬を使用する場合については火気のある場所で行わないようにしてください。

手指衛生は、感染防止策の基本であり、遺体に接触、あるいは消毒措置を講じた際等には、手袋を外した後に流水・石鹸による手洗い又は速乾性擦式消毒用アルコール製剤による手指衛生を実施してください>