また大炎上…安倍昭恵夫人はなぜ過去に「学ばない」のか

国民が巻き込まれる壮大な「自分探し」
井戸 まさえ プロフィール

 「下駄を履いて生まれた」者同士の共感

昭恵夫人が最初から「私」を生きる決意をしていたかというとそうでもなさそうだ。

「個人としては仕事も能力もないし、家事もできるわけでもないのに、こういう立場(総理夫人)になってしまっている。なぜ、こんなに注目を集めてしまっているのか、すごく戸惑っている」

「専業主婦になって家庭を支えるのが、妻や女性の役割であり、幸せだと言われて育ってきたんですけど、そんな中で、再び総理夫人になってから、すごく活動の幅が広がりまして、いろんなところに行きますし、いろんな方たちから、いろんなことを頼まれたりもしまして、すごくわたしは、忙しくなってしまったんですね」(いずれも2017年3月7日開かれた対談イベントでの昭恵氏発言)

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特別仕事を持たず、能力もなく、家事ができない……それでも、総理夫人と言う立場にはなっているのは、「ありのままの自分」ではなく、同じように裕福な家庭に育ち実家力を持つ自分が、政治的エリート一家に育った夫と婚姻した結果。側からは奇妙な同盟関係にも見える晋三氏との関係は、生まれた時から「下駄を履いていた」者同士にしか理解し得ない苦悩の共有や共通利益があるのだろう。

第1次安倍政権の終了後、立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科に進学し、昭恵夫人は自分のキャリアアップを行うようになる。居酒屋UZUの開店は第2次安倍政権誕生の直前だった。

 

「2012年に結婚25周年で50歳になって、これからは少し私自身の人生をと思っていた」矢先に昭恵氏は再びファーストレディに返り咲く。それ以降、昭恵氏の行動はさらに加速する。

「昭恵夫人ロールモデル」を模索することは、「妻」の役割やそれが生む「戸惑い」、昭恵夫人の中で起こった「『私』を生きていない私」との「乖離」を埋める自己実現の実践の場となったとも言える。