MBS『ホームルーム』HPより

テセウス、恋つづを退けドラマ『ホームルーム』が頂点となった理由

「勝つぞ ゴールデンのドラマに」

まさに快挙を成し遂げた

在京キー局で放送されていないドラマが、SNSで話題沸騰となり、TVer(ティーバー=見逃し番組の無料動画配信サービス)の視聴ランキングで1位になった(3月27日)。『テセウスの船』(TBS)や『恋は続くよどこまでも』(同)などに勝った。在京キー局未放送のドラマがTVerの頂点に立つのは初めてのことだ。

その快挙を成し遂げたドラマとは、3月26日に終了した『ホームルーム』(全10話)。TBS系列の毎日放送(大阪)が制作した毎回30分の深夜ドラマなのだが、TBSは放送していない。毎日放送の深夜ドラマには大ヒットした『闇金ウシジマくん』(2010年)などがあるものの、TBSは2019年4月以降、放送していないのである。

このため、毎日放送の視聴者以外で『ホームルーム』を見られたのはRKB毎日放送(福岡)やテレビ神奈川など僅か6局の視聴者とTVer、ビデオパス(au)などの動画ユーザー、一部ケーブルTVの加入者のみ。ところが、圧倒的な支持が全国に広がった。

決してオーバーではない。信じられないという人はツイッターでドラマ名を検索してほしい。讃辞する声がズラリと並んでいる。

 

なぜ、高い人気を得たのかというと、出色の出来映えだったからにほかならない。脚本、山田裕貴(29)と秋田汐梨(17)ら出演陣の演技、演出が、いずれも文句なしだった。

娯楽色が十分あった一方、胸を突くメッセージも込められていた。そのメッセージとは最終回に鮮明になった「愛」である。また、1時間ドラマに少なくない間延びしたシーンが一切なく、視聴者を片時も飽きさせなかった。息も吐かせぬ怒濤の展開だった。これでウケないはずがない。