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歓声が「黄色い声」と言われるようになった驚きの由来

実は「青白赤黒黄」の5種類あった

元々は5色だった

「会場はファンの女性たちの黄色い声援でいっぱいです!」とニュースキャスターが話せば、私たちは女性たちの「キャー!」という叫び声を想像するだろう。

たしかに「黄色い声」は、広辞苑などで「女性や子供などの甲高い声」と定義されている。だが、なぜそもそも高い声を「黄色」と形容するようになったのだろうか。

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そのルーツを探ると、およそ200年前まで遡る。江戸時代後期に、声を色で表現することが流行したことがきっかけだ。

実際に、1809年から式亭三馬によって書かれた滑稽本『浮世風呂』の中には、「気のきかねへ野郎どもだ。黄色な声や、白っ声で、湯の中を五色にするだらう」という一文がある。

銭湯で声を張り上げて歌っている他の客に対し、文句を言う場面だ。

 

ここでの「黄色な声や、白っ声」というのは、甲高い声という意味で使われているため、私たちはかなり前から高い声を「黄色」と認識していたことになる。

「湯の中を五色に」の5色は、青(緑)、白、赤、黒、黄の5種類だと言われている。江戸時代以降、黄色以外は流行から淘汰され、表現として消失してしまった。