一般的にクルマの売れ行きは、新型車として発売された直後が最も多い。その後、時間の経過に伴って販売台数が下がり、やがて安定期に入る。数年後に再びフルモデルチェンジを受けて新型になり、売れ行きを盛り返す。この繰り返しだ。
ところがホンダの軽自動車、N-BOXは違う。発売から時間が経過するほど、売れ行きを伸ばしている。N-BOXは2011年12月の発売以降、以下のような販売推移を辿った。
先代N-BOXは2012年に21万1155台を販売して、2013年には23万4994台に増えた。2014年は前年に発売されたライバル車のダイハツ・タントが伸びた影響もあって約18万台まで減ったが、2015年には若干増えている。
そして2017年9月に、現行型の2代目N-BOXにフルモデルチェンジされて売れ行きも急増。2018年には24万台を超えた。2019年になると25万台を上まわる。この年にはタントが現行型にフルモデルチェンジしたから、発売から2年を経過したN-BOXは下降すると思われたが、逆に増え続けている。