オンライン中継する教会も増えている〔PHOTO〕gettyimages

新型コロナ流行で宗教が直面する「大きな危機」

「すべては神の意志」で納得できるのか

コロナ危機と宗教

新型コロナウイルスの流行は、私たちの日常生活を大きく変えた。いま必要なのは、医師をはじめとする専門家のアドバイスにしたがい、感染拡大につながる行動を少しでも抑制することだろう。

一方で、感染症の流行は、各地域や文化の日常の背後にあったものを炙り出しつつある。経済的な発展度、社会インフラの整備の度合い、教育水準などが、ウイルスに対する考え方や振る舞い方に違いをもたらしている。

〔PHOTO〕gettyimages

特に宗教に注目してみよう。

日本では、宗教が特段大きな問題を引き起こしていることはない。宗教の礼拝や儀礼には人の集まりがつきものだが、それが極力排除されている。

各地の神社で感染症流行鎮静の祈願祭が行われ、仏教の場合、たとえば長野市の善光寺が3月25日に疫病退散や感染者回復を祈る護摩焚きをしている。これらの儀礼に一般参列はなく、宗教者だけで儀礼が行われている。

 

多くの寺社のウェブサイトでは、4月以降に行われる法要や祭礼についても延期や中止、あるいは一般参列なしでの催行がアナウンスされている。

こうした状況は、新宗教でも同様で、天理教は、一般参拝者が神殿などへ立ち入るのを見合わせ、一部の代表者によって各種の行事や儀礼を行うこととしている。