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観光客が消えた京都で「それでもホテル建設ラッシュが続く」ワケ

供給過剰問題が浮き彫りに
瀧澤 信秋 プロフィール

「全く見通しが立たない」

供給過剰に加え、訪日外国人旅行者数の鈍化も囁かれるようになったのもその頃だ。

直近の2018年~2019年では、対前年比の伸び率は確かにプラスではあるが、以前より勢いがなくなってきたという関係者の声が増えた。さらに韓国問題もあり、政府が目標としてきた4000万人の達成は困難とするデータも出てきた。

これらも新型コロナウイルス以前の話であるが、かような状況下の中での新型コロナウイルスである。

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新型コロナウイルスの直接的な影響で言えば、当初は中国人観光客による宿泊キャンセル、中国との空路で欠航が相次ぐといった直接的な影響が叫ばれた。そのため、中国以外の国からの誘客へシフトする宿泊施設も散見したが、各国の渡航禁止にかかわる施策を見るに、もはやそうした状況でもなくなったしまったことはここで改めて説明する必要もない。

また、キャンセル続出という現況ではあるが、その数についても予断を許さない状況であり現状からさらに増加することは必至とする施設は多い。

 

新型コロナウイルスのニュースが席巻した今冬が稼ぎ時というとある施設では、例年の4分の1程度の売り上げだったといい、冬の売り上げが年間の半分近くということもあり、「全く見通しが立たない状況」と苦悶する。そもそも今シーズンは小雪といわれたが、ゆえに“ダブルパンチ”の状況といえよう。

結局、こうした気候変動をはじめ、経済問題や国際紛争といった外的要因で一気に冷え込むのもインバウンド需要というわけだ。加えて今回は“感染症”という慣れないリスクを抱えることになったのである。