# 銀行

銀行大激変、ついに「メガバンク」と「エリート銀行員」が消える…!

そして「日本銀行」だけが生き残る…?
小野 一起, 高橋 洋一 プロフィール

銀行は「中抜き」される

小野 企業はクラウドファンディングで銀行より低利で資金調達ができるようになる。投資家にしても、企業への直接の融資や出資で高いリターンを得られるならば、現在の銀行や証券会社が仲介するシステムはどんどん不必要に感じてくる。まさに銀行は『中抜き』されてしまう。

高橋 そうそう。結局、銀行がいまいろんな方法で付加価値を生み出そうと一生懸命頑張ってのかも知れないけれど、これからネット上で広がるクラウドファンディングにどれだけ勝てるかという勝負になると思いますよ。

〔photo〕iStock

小野 そう考えると、インターネットが金融の世界を根本から変えていくことになりますね。

高橋 そもそも金融の本質は情報産業です。情報産業がなぜ成り立つかというと情報の非対称性しかない。銀行員が一般の人より企業について多くの情報を持っている、ということに尽きるわけです。では、この差を埋められちゃったら銀行員はどうするんでしょう。

これはマスコミも一緒でしょう。要するに、知っている人と知らない人がインターネットで繋がり、ブロガーに聞いたほうが新聞よりいいかもしれないということでいま新聞社の経営が大変なことになっている。そのうち、マスコミの優位性もなくなるでしょう。そういう構図が、いろんなビジネスに広がっているわけです。

小野 マスコミと銀行ってまったく違う業種に見えて、本質は非常に近い。銀行員を取材していると、時々もの凄く響き合うんですよ。結局、いかに早く、正確な情報を取るかが勝負。ネットが広がると、それだけでは付加価値がなくなるのかも知れませんが。

 

高橋 他にも似た業界があります。例えば、街の不動産業者もそうです。ネットがあれば物件情報はすべてわかってしまう。不動産業者への仲介手数料も、そのうちなくなるんじゃないですか。

小野 ネットの仕組みがあれば、不動産の売買も直接できてしまいます。

高橋 私がアメリカにいた2000年ごろに、オークションサイトのeBay(イーベイ)ができました。個人同士が直接モノを売買できるサイトでした。これは凄い、きっと流通の大変革を引き起こすと思いました。メルカリもこの仕組みを上手に取り入れています。スマホで誰でも簡単に売り買いできるわけですから、店舗を抱えていると大変でしょう。

小野 確かにAmazonのパワーで、百貨店の収益は細りました。アメリカで名門のバーニーズが破綻したのは、その象徴ですね。

関連記事

Pick Up

編集部からのお知らせ!

おすすめの記事

ABJ mark

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標 (登録番号 第6091713号) です。 ABJマークについて、詳しくはこちらを御覧ください。https://aebs.or.jp/