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コロナで閉店に…デリバリー中心の飲食店の「残念すぎる勘違い」

「巣ごもり消費」が増えるなか、なぜ
境野 今日子 プロフィール

「正直、飲食業界に戻りたくない」

店をクローズして一旦落ち着いた今、彼はこう振り返る。

不幸中の幸いだったのは、店を間借りしていたことです。もし、ローンを組んで店を丸ごと買っていたら、こうしてすぐに手放すこともできなかったと思います。もしそうだったとしたら、僕なら自己破産していましたね」

今後どうするつもりなのか尋ねと、「アルバイトはとりあえず始めただけなので、このまま何年も続ける気はないですね。でも正直今は、飲食業に戻りたいという気持ちは起きません」と吉岡さん。

〔PHOTO〕iStock
 

飲食業界はいま、窮地に立たされている。予約システムを開発する「テーブルチェック」の調査によると、2020年3月における飲食店1店舗あたりの1日平均予約件数は、対昨年比、約6割に落ち込んでいるという。

海外では外出の自粛要請や営業停止とセットで国民の生活を補償するためのさまざな策がすでに講じられているが、日本は「お肉券」「お魚券」などの迷走を経て、ようやく、一定の水準まで所得が減少した世帯に対し現金30万円の給付する方針をまとめた。一刻も早く、吉岡さんのような状況にある人々が安心できるようになってほしいものだ。