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コロナで閉店に…デリバリー中心の飲食店の「残念すぎる勘違い」

「巣ごもり消費」が増えるなか、なぜ
境野 今日子 プロフィール

2月末、とうとう閉店に

かかる費用は食材費だけではない。店の家賃などの固定費や、最初に投資した機材代もある。こうして彼は2月末で店を閉めることに踏み切った。

「店で注文を待っている時間がつらく、店に行くこと自体が嫌になって、店を閉めることにしました。もしコロナが夏くらいに終息したとしても、それまで持ち堪えるのは厳しいと思ったので」

〔PHOTO〕iStock
 

蓋を開けてみると、2月の売り上げは今までの月平均から7割も減っていた。毎月100万円売り上げていたとすれば、30万円まで落ち込んだことになる。これは大きな損失だ。

こうして吉岡さんは、予期せぬかたちでいきなり無職になった。彼には、派遣社員として働く妻がいる。今まで2人で生計を立ててきたため、店をクローズしたらすぐに次の職を探さなければならなかった。コロナの影響で採用イベントの自粛や、採用数を減らす企業も出てくるなど、混沌とした転職市場の中に、いきなり投げ出された。しかし、ゆっくり選考などを受けている余裕もない。

とりあえずの生活費を稼ぐために、夜勤のアルバイトを始めました。仕事は、飲食業とは全く異なる、倉庫の中を整理する仕事です。深夜の時給が高かったので、この仕事にしました。仕事は電車がない時間に終わるので、自宅から勤務地まで自転車で往復1時間以上かけて通っています