# デリバリー # 飲食店

コロナで閉店に…デリバリー中心の飲食店の「残念すぎる勘違い」

「巣ごもり消費」が増えるなか、なぜ
境野 今日子 プロフィール

テレワークの導入が大打撃に

売り上げが落ち始めたこの時期は、IT企業の在宅勤務について報道され始めた時期だった。また、店の近くにある巨大オフィスビルが閉鎖されたのも、この2月に起きたことだった。これが大打撃で、この店のターゲット層であるIT企業勤めの会社員の利用者が減ったのだ。

不安になった彼は、SNSで他のデリバリーを中心とする飲食店の事情を調べた。「『よく売り上げ上がっているでしょ? と聞かれるけど実際は下がっているよ』という嘆きをいくつか目にしました。住宅街にある店舗と、うちのようにオフィス街にある店舗とでは、状況はまるで違うんです

Photo by iStock
 

オフィス街でデリバリー中心の飲食店を営み、苦境に立たされている状況は、吉岡さんだけではないようだ。さらに、エリア別に注文の多さが分かる、デリバリーの配達員向けに作られたヒートマップで店周辺の注文数を確認したところ、2月上旬のランチタイムの注文数は0だった。

この数字を見た時は絶望したが、「なんとか耐えられるところまで耐えよう」と思い、店は続けた吉岡さん。しかし、店を開け続けるも注文は減る一方。

「この店だけでは生活費が稼げないので、他の仕事も並行して行うことも考えましたが、営業時間が短くなったり、営業日が飛び飛びになれば、その分食材の廃棄が増えることになり、結局、他の仕事はできませんでした。もちろん、店を持ちながら転職活動をすることも考えましたが、同じ理由でできませんでした