〔PHOTO〕gettyimages

新型コロナ発「世界大恐慌」を目前に米中首脳が話し合ったこと

もはやリーマンショックの比ではない

米中それぞれの思惑

日本時間の3月27日、アメリカのドナルド・トランプ大統領と中国の習近平主席が、電話会談を行った。この日は図らずも、発表している新型コロナウイルスの感染者数で、アメリカが中国を追い越した日だった。

前日には、G20(主要国・地域)電話首脳会議が初めて開催された。そこでは、米中の激しい応酬は見られなかった模様だ。もしかしたら中国側が、トランプ大統領がG20首脳たちの面前で中国の悪口をぶちまけることを恐れて、「翌日、きちんと時間を取って電話会談をやるから、G20での中国批判はやめてほしい」と説得したのではないか。「そうでないと、アメリカのコロナ危機を中国は助けないぞ」と啖呵を切って。

中国側は「アメリカからの求めに応じて電話会談を行った」と報じているので、アメリカから「電話会談に応じないならG20電話会談の場で反中国包囲網を呼びかけるぞ」と、中国を脅しつけたのかもしれないが。ともあれ、米中共に電話会談を必要としていたことは確かだ。

アメリカは、11月に再選の大統領選を控えたトランプ大統領にとって、「コロナへの敗北」はすなわち、「再選の失敗」を意味する。そのためには、中国の悪口を言うのも大事かもしれないが、中国を利用することの方がより大事だと判断したのだろう。

一方の中国も、政府の対応に国民の不満が広がっているのと、経済が相当悪化している。ここでアメリカの後ろ盾を得ることは、習近平政権にとって、政治的にも経済的にも大いにプラスに作用することは間違いない。

〔PHOTO〕gettyimages
この続きは、プレミアム会員になるとご覧いただけます。
現代ビジネスプレミアム会員になれば、
過去の記事がすべて読み放題!
無料1ヶ月お試しキャンペーン実施中
すでに会員の方はこちら