「コロナ戦争」の後にいよいよ始まる「本物の米中戦争」

トランプは「戦時」であると述べた
大原 浩 プロフィール

本物の「有事」はあり得るか?

冷戦時代は、米ソ間の軍事的緊張が続いたが、「第2次冷戦」の現在は、米中間の軍事的緊張が避けられない。

もちろん、旧ソ連は米国と軍事力で対等に張り合ったために経済が低迷したが、共産主義中国は鄧小平の改革・解放以来経済的発展を重視したため米国と張り合うほどの軍事力は持たない。特に核戦力においては勝負にならない。しかし、強大な核戦力を持つロシアと同盟を結べば話は別だ。

トランプ大統領が共産主義中国に厳しくても、ロシアには融和的なのは、そのような軍事的理由もある。

もっとも、現代における「戦争」は支配者にとってもメリットのある行為ではない。特に「核戦争」などマッド・サイエンティストでもない限り自らは起こさない。脅しの手段に使うだけだ。

 

北朝鮮化した中国は軍事行動を起こす

懸念されるのが、3月22日の記事「中国『新型コロナ封じ込め』強権の行く先は北朝鮮化か、それとも…」で述べた、共産主義中国が竹のカーテンを引き「鎖国」を行うことだ。

権力基盤が大きく揺さぶられた今、習近平政権が行う中国人民への非道行為などの情報が「逆輸入」しないように鎖国する可能性は高い。また、初期の隠ぺい工作を反省もせず、米国に罪をなすりつけたり、欧米でのウイルス対応を批判する「おまゆう発言」などで世界から見放されることも考えられる。

北朝鮮化した国の常とう手段は「国民の不満を抑えるために外部に敵をつくる」ことだ。北朝鮮は、ミサイルの乱射で国民の不満をそらすことに必死だが、共産主義中国も同様の理由で、台湾海峡、香港、さらには尖閣諸島などで軍事行動を起こす可能性は十分ある。

キューバ危機は、ケネディ大統領が懸命に踏ん張ったおかげで「危機」に終わり「現実」にはならなかったが、共産主義中国が引き起こす「危機」が「現実」にならない保証はない。