「コロナ戦争」の後にいよいよ始まる「本物の米中戦争」

トランプは「戦時」であると述べた
大原 浩 プロフィール

放射能と同じ見えない恐怖

日本は2011年の東日本大震災・福島原発事故で未曽有の苦しみを味わったが、放射能もウイルスも「見えない敵」である点は共通だ。幽霊同様「姿が見えないから恐ろしい」。

SF映画では、核戦争によって地上が放射能で汚染され、人類は地下(あるいはドームの中)で生活するというシチュエーションがしばしば描かれる。もちろん武漢ウイルスによってそこまでの事態が起こるとは思わない(望まない)が、1962年のキューバ危機の際に抱いた人類の恐怖はそれに近いものがある。

核戦争も怖いが、例えば世界中の原発が次々と事故を起こし、世界中に放射能が蔓延した状況を考えてみよう。人々が核シェルターに閉じこもってしまえば、経済活動・生産活動が滞り、必要な物資の調達に苦労することはすぐにわかる。

 

日本では、今のところマスクやトイレットペーパーなどにおおむね限られるが、欧米のスーパーで食料品を中心とした商品の棚が空っぽになるという現象が頻発するのも、冷戦時代の「核の恐怖」のトラウマである、冷戦時代を平和に過ごした日本は幸せではあったが、それが今後の判断を誤らせる原因にならないことを望む。