在日米軍にコロナ感染者続出、日本は何も教えてもらえない「異常事態」

米軍基地という「聖域」の大きなリスク
半田 滋 プロフィール

次に米軍は同日午後9時過ぎ、外務省沖縄事務所と沖縄防衛局に2人目の感染者が出た旨を伝達し、これを受けて沖縄県が「海外から12日に戻った米兵で、16日から行動を制限している」と発表した。任務だったのか、旅行だったのかは不明だ。

沖縄県は感染防止対策をとる必要性から、米軍側に情報提供を求めた結果、2人とも現在は基地内に隔離され、濃厚接触した家族も移動制限を受けていることが判明した。しかし、肝心の足どりは2人とも分からないままだ。

 

基地からの外出も自由だった

嘉手納基地の3月27日付公式FBには、「米兵による公共交通機関の利用のほか、大勢の人が集まる映画館やバーに行くことを禁止した」などとあるが、少なくとも2人目の感染者が帰国した12日から行動制限を受ける16日までの4日間、基地からの外出は自由だったことになる。

公式FBで公表された「最初の感染者」については、帰国時期も、隔離の開始時期も明らかにされておらず、帰国後、どのような行動をとったのかも皆目わからない。

沖縄防衛局によると、2人が基地内でPCR検査を受けたのは25日で、28日に陽性が判明したという。公式FBで「最初の感染者」を発表した日にちと一致するものの、公式FBに「2人目の感染者」についての記載はない。

その後、公式FBの新型コロナ関連では、嘉手納基地司令官のキャリー准将が米兵やその家族に注意を呼びかける動画がアップされたのみである。

これまでに米軍から日本政府や沖縄県、さらに公式FBを通じて伝達された新型コロナに感染した米兵に関する情報は、到底十分とはいえない。どれほど沖縄県が感染防止に力を入れようとも、米軍基地という「聖域」がある限り、日本は十分な対策を取りようがない。