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コロナ対策に「和牛商品券」全国民唖然の奇策はこうして生まれた

のっぴきならない和牛農家の苦境

猛批判でも強行する可能性

「この一大事のさなかに『和牛商品券がコロナ対策です』なんて言ったら、猛烈に叩かれるに決まってる。もっと慎重に考えたほうがいい」「いや、和牛の畜産農家はもはや廃業寸前なんだ。これしかない」――。

先週行われた自民党の農林部会幹部会では、出席した農林族重鎮議員のあいだでこんな激論が交わされたという。

 

政府が急ピッチで策定している、新型コロナウイルス感染拡大による緊急経済対策。この中に、「和牛の購入」に使い道を限定したクーポン券「和牛商品券」が盛り込まれる方針と報じられ、国民からの批判が高まっている。

〈この期に及んで、族議員の利益誘導か〉〈デマかと思った〉〈他の国は現金給付なのに、なぜ商品券なのか。情けない〉……Twitterではこうした声が上がり、一時はトレンド入りするなど炎上状態に。「和牛」が、新型コロナ対策における「日本の間抜けぶり」を嘆く代名詞となってしまうありさまだ。

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これほど猛烈な批判を浴びているにもかかわらず、最終的に自民党の補正予算案にはこの「和牛商品券」が盛り込まれる見通しで、週明けにも政府に提出される。もし政府がこのまま了承すれば、本当に「和牛商品券」が国民に配られることになる。

しかしそうなれば、首都東京の封鎖まで取り沙汰される極限状況の中、いっそうの反発を招くことは必至だ。