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新型コロナ、武漢の「医療従事者感染爆発」を救った日中の感動秘話

始まりは「2011年」だった

医療従事者の感染リスクも看過できない

新型コロナショックが止まらない。早い段階から、医師や看護師など医療従事者の感染が報じられており、安心して病院を受診できない事態になっている。また、医療従事者にとっても、感染リスクが高い現場で働き続けることは大変な恐怖に違いない。

医療崩壊が懸念される現在、いかに医療現場の不安と負担を軽減させるかが、喫緊の課題となっている。そんななか、急速な普及が望まれているのがITやAI技術の活用による遠隔診療だ。

武漢・火神山医院の様子 photo by gettyimages

感染騒動の震源地とされる中国の武漢市で、1000床規模の新型肺炎専門病院「火神山医院」がわずか10日で完成したことは日本でも大々的に報じられたが、同院に、最先端の「遠隔診療プラットフォーム」が導入されたことはあまり知られていない。しかもこのプラットフォーム、中国の通信機器大手ファーウェイと大手通信事業体チャイナテレコム(中国電信)とが共同で院内に敷設し、システムの敷設、動作テスト、引き渡しまでたった12時間で完了したというから驚く。

医療従事者の疲弊が深刻化していた武漢市にとって、火神山医院は救いの神となった。遠隔診療システムを駆使すれば、院内の異なるエリア間で連携して診察に当たれるほか、武漢市内の他の病院や北京の病院からも患者は診療が受けられる。

 

外からの支援が可能になれば、医療従事者たちの負荷は当然軽減されるし、他の地域の医師らが武漢に出向く必要も減り、感染者が集中している地域での医師不足も解消できる。さらに、武漢市で多数の新型コロナウイルス患者の臨床を経験した医師に、新たな感染者がみつかった地域の医師がアドバイスを受けることも容易にできる。