新型コロナウイルス感染拡大で、世界中の学校で休校が相次いでいる。日本では2月27日に安倍首相が要請したことを受け、いち早く3月2日から休校措置をとり、そのまま春休みに入っている学校も多い。

世界の休校措置の中で多く観られるのが、担任の教師や学校単位ではなく、国全体として休校時期を利用して新たな授業形態を展開している様子だ。

日本では春休み直前ということもあり、多くは家族レベルで時間をやりくりしていることが大半のようだったが、この時期を最大限に活用し、日本の教育をより良くするにはどうしたらいいのか。公立小学校の教師として13年つとめ、「型破り教師」と呼ばれ、子どもたちが俄然やる気になると話題になっていた森田太郎さんは、現在探究学舎の講師として活躍している。その森田さんが考える「日本の教育のこれから」に重要なこととは。

3月27日現在、世界154ヵ国で休校措置が取られている。それぞれの国が子どもの教育を止めないためにも対策を考える必要に面しており、行動が早い国も多くある。写真はフランスのある家庭の写真 Photo by Getty Images
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休校で多かった「課題の提供」

政府は3月20日、一斉休校の要請を延長しない方針を発表しました。新型コロナウイルスの専門家会議の見解を受けてのことですが、混乱の収束につながると歓迎する方がいる一方で、感染拡大が続く状況での学校再開に不安を感じる人もいるでしょう。

小学校の先生や保護者はもちろん、僕らのような教育関係に携わる人間は、4月になって新学期になってからのことをさまざまシミュレーションしていく必要があります。地域によっては今後、感染の状況次第ではインフルエンザのように学級や学年閉鎖といった事態も考えられます。

そう考えると、この機会に世の中が「非日常」になった場合の新しい取り組みを考えられないでしょうか。

例えば、コロナ感染の影響で休校になった際、多くの学校が行ったのはドリル等々の「課題の提供」です。これは今までの台風の自然災害や大雪等で休校になった際にとられてきた学習手段です。オンライン授業に取り組んだ学校もありますが、多くはやはり共通した課題の提供が主なものと聞いています。