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最初の1年で1000個超!TESSが発見した「惑星候補」は本物か

日本発観測装置が系外惑星を発見する技
いま天文学の分野でもっともホットなテーマのひとつが「系外惑星」です。私たちの住む太陽系には8つの惑星がありますが、太陽系の外にも無数の惑星が見つかっています。そこには地球外生命もいるかもしれません。

世界中の天文学者が競うように、その一方で協力しながら新しい系外惑星を探し、そのくわしい性質を調べています。系外惑星探査の最前線ではどのような研究がおこなわれているのでしょうか? 『地球は特別な惑星か?』の著者、成田憲保氏に解説していただきました。

発見された系外惑星

夜空を見上げると、そこにはたくさんの星々が輝いています。あの星々のまわりにも、太陽系のように惑星があるのでしょうか? この問いは、古くから考えられてきた天文学の大きな謎のひとつでした。

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この問いに対する科学的な答えが得られたのは、1995年のことです。天文学の長い歴史の中で見れば、比較的最近といえます。

この年、スイスの天文学者ミシェル・マイヨールとディディエ・ケローによって、太陽以外の恒星を公転する惑星(以下、系外惑星)が初めて発見されました。

 

それからおよそ25年がたった今、すでに4000個以上もの系外惑星が発見されています。

実際に系外惑星が発見されるまで、天文学者は宇宙に存在する惑星系(恒星とそれを公転する惑星たち)はだいたい太陽系に似た姿をしていると考えていました。しかしこれまでの発見によって、宇宙には太陽系の惑星とはまったく異なる軌道を持つ、多様な系外惑星があることがわかってきました。私たちの太陽系は、無数にある多様な惑星系のひとつに過ぎなかったのです。

系外惑星の発見は、太陽系ひいては地球が宇宙の中でどのような存在なのかを理解するきっかけを与えてくれたと言えるでしょう。その功績を称えられ、マイヨールとケローには2019年のノーベル物理学賞が授与されました。

マイヨール(左)とケロー Photo by Getty Images

次なる目標はハビタブルプラネット

系外惑星の存在が明らかになった今、天文学が挑んでいるのは、「地球の他にも生命を育む系外惑星があるのか?」という問いです。