新型コロナの影響で活動延期…サッカー日本代表が「今すべきこと」

空白期間をムダにしないために
二宮 寿朗

空白期間をいかに活用するのか

またハリルは日本がいかに戦っていけばいいか、就任から1年半ほど経ってから選手に渡す「アイデンティティシート」を作成している。

俊敏でなおかつ技術を使える日本の長所を大事にしたい。しかしいつもスピードアップできるわけじゃない。どこでどうスピードアップするか、集中と冷静を保ったままでゲームをコントロールしていかなければならない。日本のフットボールに対する知識が深まっていくなかで、どのように自分たちの特長を出し、どのようにプレーすべきかをまとめたものだ

本大会直前に契約解除となったものの、ロシアワールドカップでベスト16まで進めたのは少なからず彼が選手に対して常に与えていた“宿題”が財産となっていたことは間違いないだろう。

ワールドカップまであと2年半。“宿題”を与えることが代表チームを意識させることにもつながる。

 

ブラジルワールドカップで日本代表の指揮を執ったアルベルト・ザッケローニ監督は「これが我々のブラッシュアップすべきプレーモデル」だとアジア最終予選オマーン戦(2012年6月3日、3-0)、ヨルダン戦(同6月8日、6-0)のホーム2連戦、そしてコンフェデレーションズカップのイタリア戦(13年6月19日、3-4)、親善試合の韓国戦(2011年8月10日、3-0)をDVDにまとめて選手に渡していた。そういったイメージの共有を図ることのできるような映像でもいい。

この空白期間を空白にしてほしくない。

いかに有効に使えるかが、とても重要になってくる。