# 新型コロナウイルス # 韓国

韓国でコロナ検査「世界最大級」のウラで医師が「動員」されていた!

徴兵制という名の「犠牲」
崔 碩栄 プロフィール

命令を拒否したら刑事処罰

とはいえ軍医官も公保医も、「軍役」という制度に縛られ、それぞれ軍人、公務員という身分で国家の命令に服従しなければならない身分だという絶対的な違いはある。

〔photo〕gettyimages

一般の医者には退職や廃業の自由があるが、軍医官や公保医にそれはない。

勤務地を離脱したり命令を拒否したら刑事処罰をうけることになる。彼らの医療活動は国家から義務付けられた行為であるからだ。今回のコロナ対応において、いの一番に「動員」されたのは公保医である。

2月末、全国の公保医の中から100名余りが韓国で最初に爆発的にコロナ患者を発生させた大邱、慶尚北道地域に第一陣として派遣した。それは自発的な参加を募ったものではなく、国家による一律の指示、つまり拒否することのできない命令であった。

しかも宿泊先を自分で探して解決しなければならないという無謀な指示だったという。その後も追加の人員を派遣したが、それでも人員不足は解決しきれなかった。

そこで政府は3月5日、新たに公保医となる予定の742名を早期任用し大邱に配置すると発表した。

 

公保医とはいえ戦時には軍医官として活動することを前提としているため、通常であれば基礎的な軍事教育を4週間受けたのちの任用となるのだが、今は新型コロナ増加で緊急状態であるからと、軍事教育を省略し緊急派遣するというものだ。

この措置により大邱地域に派遣された公保医は総計1千名以上となった。これを日本の人口に換算してみると2千名以上の医師を特定地域に検査、診療要員として一気に動員したということになる。

徴兵制のない日本においてこのような対応が可能だろうか?